自然災害で助かった命 どう防ぎますか?
自然災害であわやのところで一命を取り留めたのに、その後の生活で亡くなってしまう災害関連死。内閣府が2021年4月に初めて公表した関連死の事業例からは、被災者の体調が悪化していく状況が浮かび上がる。関連死はどうすれば防げるのか。
今回は車中泊・避難所・復旧作業の3つの対策を専門家に聞き、対策をひとつづつ掲載させていただきます。
運動不足やストレス 血栓のリスク
車中泊
≪70代男性。 地震後、車中泊をして過ごす。数日後の昼食後、車を置いていた自宅裏の空き地で突然倒れた。救急搬送されたが、致死性不正動脈で死亡≫
大地震の直後、余震の恐れから屋内を避けたり、ペットと過ごしたりするために車中泊を選ぶことがある。
しかし、足を動かさないまま長時間過ごすと、足の血管に血のかたまり(血栓・けっせん)ができやすくなる。血栓が移動して肺の血管をつまらせると、肺塞栓症(はいそくせんしょう)などの「エコノミークラス症候群」となり、危険な不整脈につながることもある。
災害時には、血管や心臓といった循環器系の病気が増える。災害関連死の死因の内訳が詳しく公表されている2016年の熊本地震では、循環器系疾患が全体の約3割を占めた。
日本循環器学会などは東日本大震災の14年、循環器疾患の予防ガイドラインを作った。作成に携わった国際医療福祉大大学院の下川宏明・副大学院長によると、被災者は災害による急性のストレスと、避難生活による慢性のストレスの両方にさらされる。いずれも交換神経を緊張させ、血管が収縮して血圧が上昇するため、循環器疾患のリスクが高まる。
車中泊では運動不足になりがちなほか、トイレの回数を減らそうとして水分を取らない人も多く、血がドロドロになりやすい。下川さんは「ただでさえ狭い車内はストレスなのに、水分不足に姿勢が固まるのも加わって血栓ができやすい。避難所や知人宅に避難できないか、積極的に検討すべきだ」と語る。
どうしても車内泊が必要なら、1日20分以上歩くことを心がけたい。水分も1日1リットルは取るようにする。
車中泊だけでなく、被災者はストレスによる心筋症とも言われる「たこつぼ心筋症」や心不全、心筋梗塞、脳梗塞、不整脈などが現れやすい。高血圧などの持病があって薬を服用している人は、被災後も忘れず、飲み続けるようにしたい。
☆1日20分の歩行・水分1リットル目安
大陸プレートにフィリピン海プレートがぶつかる地殻変動でできた構造を持つ静岡県は、地震などによる自然災害に備えておく必要があります。
食料の備蓄や家具の固定、避難経路や家族との連絡手段などの準備はもちろん、ぜひ地震保険も準備をお願いいたします。
静岡で保険の相談はGON総合保険事務所まで。
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